ディスク容量が大きいVMやストレージの書き込みが遅い環境などにおいて、vMotion(compute + storage)が24時間以上かかると、宛先ESXiホストのポートの予約が期限切れになり、VMが接続するポートがないことで失敗となる。
そのため、ポート予約のタイムアウトを伸ばすことで回避できる。
手順
1. vCenterへSSHにて接続 2. /etc/vmware-vpx/vpxd.cfg のコピー/バックアップを作成 cp /etc/vmware-vpx/vpxd.cfg /etc/vmware-vpx/vpxd.cfg.bak 3. 次のセクションをvpxd.cfgに挿入 <vpxd> <dvs> <PortReserveTimeoutInMin>7200</PortReserveTimeoutInMin> </dvs> <cert> これにより、ポート予約タイムアウトが5日( 24 * 60 * 5 = 7200 )に延長される 4. vpxdサービスを再起動 service-control –-restart vmware-vpxd 5. VMのvMotionを再試行 6. VMが移行されたら、vpxd.cfgファイルを元の形式に戻す cp /etc/vmware-vpx/vpxd.cfg.bak /etc/vmware-vpx/vpxd.cfg 7. vpxdサービスを再起動 service-control --restart vmware-vpxd